新築、リフォームでテレビが映らない!?

新築やリフォームでは、テレビを置く予定の部屋には必ずアンテナ配線工事があります。

しかし、今までのアンテナ線や壁のアンテナ部品では、これから始まる4K放送が映らない可能性があります!
それは、今までの放送と【周波数】が異なるからです。

この事情を知らずに、今新築やリフォームをされた場合、4K8Kに対応できない、従来の部品を使っている場合があります。

来年の2018年末に、NHKによる4K8Kの実用放送が開始予定です。
以下、NHKのサイトに詳しい説明があります。
http://www.nhk.or.jp/shv/

つまり、こういうトラブルが予想されます。
(自分が新築した、と思って読んでください)

パパさん、夢のマイホームで悪夢を見る、の巻。

◆2017年

「やったー!ついに夢のマイホームができたぞ!」
 
「奮発して4K対応テレビも買ったし、幸せ!」
 
「今4K放送見たい場合は、スカパー!4Kのアンテナ付けるか、ネット配信動画の4K作品なら楽しめるんだな。」
 
(ネット動画の「NETFLIX」を契約して) 
「おお!ス、スゴイ!これが4K映画なのか・・・。」
 
「もうDVDとかブルーレイには戻れんわ・・・まるで夢のようだなぁ。」

超高画質の4K映画三昧で、夢見心地のパパさんであった。
しかしその1年後、夢は夢でも悪夢を見る事になろうとは、まだ知らないのであった。

◆そして2018年末

「ついにNHKで4K放送が始まったぞ!」
「あれ?映らない??」

パパさん、ネットで調べたらNHKの4K放送を観るには2017年には発売していなかった別売のチューナーを買う必要がある事を知る。

「えー!?去年買った4Kテレビだけで観られると思ったのに!」

「去年は本放送してなかったんだから、観るための機械が売ってなかったのは、まぁ当然と言えば当然か。」

「仕方ない、NHKの4K放送が観られるチューナーを買おう」

パパさん、2018年末に発売されたNHKの4K放送が受信できるチューナーを買ってくる。

「これでよし!」

「あ!出た!スゴイ!流石にキレイだなぁ!!」

4K放送に魅了されたパパさん。
さらに4Kの他のチャンネルも観てみると、、、

「あれ?このチャンネルはどうしても映らないぞ?放送しているハズなのに。」

ここでハウスメーカーに相談。

「あのー、4K放送が観られる機械を付けたのに、一部のチャンネルが映らないんですけど。」

ハウスメーカーさん:
「申し訳ありません。パパさんのお宅は、新築するときに4Kの電波に対応していないアンテナ部品で工事してしまったので、4K放送の一部が映らない可能性があります。」

パパさん:
「え!?それは困る。何とかしてくださいよ。」
「NHKの4Kは観られたけど、他の4Kチャンネルが観られないんですよ。」

ハウスメーカーさん:
「あ、そういうことですね。NHKは今までの衛星電波を使うので観られたんです。」
(補足:NHKは従来と同じ【右旋BS放送】のため、アンテナは今までのもので受信可能です)

「でも他のチャンネルの一部は、今までに無かった種類の電波で放送しているので、新しい電波に対応したアンテナへの交換が必要です。壁のアンテナ端子も交換しないと、観られないかもしれません。。。」

「4K放送に使う周波数が色々なので、今の部品のままでも観られるチャンネルと、観られないチャンネルがでてくるんです。」
(補足:2018年末に新しく実用放送される【左旋BS放送】を受信するには【右左旋】両方の電波に対応したBSアンテナに交換する必要があります)

パパさん:
「でも、去年建てた家ですよ!4K放送が観られないアンテナ工事されても困るんですけど!」

ハウスメーカーさん:
「申し訳ございません、、、去年の時点で、その辺の事情に詳しくない者が、従来通りの部品で工事をしてしまったようで。。。」
「しかしやり直し工事には、費用がかかりまして。。。」

夢のマイホームで悪夢を見てしまったパパさんであった。

今一度、新築、リフォーム中の方はご確認を。

このような事態が、残念ながら来年以降に起こってくるのではないか、と心配しております。
私は電気屋さん仲間との勉強会の場が何度かありますので、新しい情報を得る事が出来ました。
ほんの1年半後に想定される問題です。

4K放送を絶対に観ない、という方にとっては重要ではないかも知れませんが、新築やリフォーム関連の方は、お客様利益のために、是非知っておかれると良いかと思います。

具体的な対策

では、来たるべき4K8K放送に備え、具体的にどう対策すれば良いか?
それは、分波器やブースター等に、

4K・8K衛星放送(3224MHz)対応
と明記されているものを使用することです。

また、「SH」のマークがある製品は、4K8K放送に対応できるという証明ですから、SHマークが付いた商品なら間違いありません。

以下、マスプロさんの商品の例です。
http://www.maspro.co.jp/new_prod/ubcbw35/index.html

テレビ周りのご相談は、昭和25年からテレビ一筋、磯村無線へお気軽にご相談ください。