今回は、少しマニアックな話題です。
「21ピンRGBケーブルでゲームをしたい!」と言って通じる方しか、面白くないかもしれません。
それでは参りましょう。
今回のお客様の案件は、
「スーパーファミコンと21ピンRGBケーブルを入手したので、21ピンRGBが使えるテレビが欲しい。」
とのご依頼。
承知しました!何とかします!
私もかつて高校生の時、当時現役ゲーム機だったPC-Engine本体の出力端子を改造し、RGB信号対応のDIN端子に付け替え、RGBケーブルを自作し、富士通のFM-TOWNS用トリニトロンディスプレイに映して楽しんでおりました。
初代プレイステーションが発売された際にも、ケーブルのコネクタを自作して、同じディスプレイに映して遊んでいました。
この経験があったので、今回の案件の意図は十分分かります。
レトロゲーム機を、ブラウン管テレビにRGBで接続して楽しむのは、これはこれは楽しい世界なのであります。
そこで今回のポイント。
- 「21ピンRGB端子のあるテレビが欲しい」
- 21ピン入力のあるテレビとなると、かなり古いテレビしかありません。そこで、ソニーのブラウン管テレビに付いていた「AVマルチ端子」がひらめきました。
この「AVマルチ端子」は、プレイステーションを接続する端子ですが、RGB信号を受け付けるので、コレが使えます。
詳しくはこちらへ→ AVマルチ -Wikipedia- - というわけで、テレビは「AVマルチ端子」付きの、ソニーのテレビの良品中古をご用意。25型の非ワイド(4:3)なのでレトロゲーム機には最適。
- 21ピン入力のあるテレビとなると、かなり古いテレビしかありません。そこで、ソニーのブラウン管テレビに付いていた「AVマルチ端子」がひらめきました。
- 21ピンRGB端子と、AVマルチの変換ケーブルが必要
- 現在は非常に品薄で入手困難。しかし何とか入手できました。
- お客様は、スーパーファミコン用の21ピンRGBケーブルをお持ちなので、これで準備OKです。
私の初代プレイステーションでテストしました。
左は、AVマルチ端子→RGB21ピン(メス)を変換する、中間ケーブル入手!当時でもレアでしたが、現在はさらにレアもの!
右は、プレイステーション専用の、AVマルチ→RGB21ピンケーブル。こちらもレアもの。
2つの端子はこんな感じです。さて!
合体!ごついです。
「デュオ~~~~~ン!!」
出ました、初代プレステ起動画面&サウンド。
さすがRGB、1ドットが四角に見えます。(今となってはそもそもが粗いんですけどね。)
「フッ、コンポジットとは桁違いにキレイだな。」(^_-)
とにやけるのが、当時の正しい楽しみ方。(笑)
いい。RGBいい。
ブラウン管のツヤッぽい明るい画面は、個人的には好きです。
テストプレイは、クーロンズゲート。これまたマニアックなゲームです。
ここで、最新の4Kテレビと、ブラウン管時代のテレビについて、脳内でいくつかの考えが巡りました。
- SD(スタンダードディフィニション)時代(主にブラウン管)
- プレステ全盛期のテレビは、25型程度のテレビが多かった。
- ブラウン管テレビは画像が粗いので、画面の高さの5倍程度、離れて見る必要があった。(近づくと画像が粗くて見ちゃいられない。明るすぎて目がまぶしい)
- 結局、テレビから離れて見るので、ゲーム機の画像が粗くても、気にならなかった。
- そもそも25型程度のテレビを3mも5mも離れて見ていたので、細かい部分は気にならない(見えない)。
- HDテレビ時代(初期はブラウン管、後にプラズマ、液晶が主流になる)
- 液晶は画素がハッキリ見えてしまうので、ゲーム機の粗も目立つようになる。
- ブラウン管に比べて、近くで見るようになった(画面の高さの3倍)ので、32型が主流の時代では初代プレイステーション&プレステ2程度の画像では荒く汚く見えた。
- プレステ3が発売され、32型、40型程度のハイビジョン液晶テレビで「キレイだ!」と感じられる画質になった。
- 4Kテレビ時代(ほぼ液晶のみとなる)
- 主流のサイズは、50型~65型と、更に大型化。もはや50型以上で従来のハイビジョンでは「荒い」と感じてしまう。
- 画面は大型化したのに画像が細かくなったため、従来のハイビジョンテレビよりも近くで楽しむことが可能となった。(テレビの高さの1.5倍)
- プレステ3(720p)のゲームでは、「画像が粗い」と感じるレベルになった。
- プレステ4が発売され、1080pのゲームを4Kテレビで見るととてもキレイ。本来であればゲーム映像が4Kで出力されれば最高画質だが、処理能力等の問題で、現在PS4では1080pが主流。それでもやっとフルHDで60pのゲーム映像が当たり前となり、キレイにアップコンバートする4Kテレビのお陰で、ゲーム映像のクオリティが上がった。
画面の大きさ、視聴距離、そしてそれに合わせたゲーム機の画質の進化に、懐かしさを重ねて書いてみました。
訳が分からなかった方、申し訳ございません。m(_ _)m
これから感動的なゲーム体験をしたい!という方は、
4KテレビとPS4をオススメします!
PS4ジェット・ブラックおよびグレイシャーホワイト
HDD500GBで29,980円+税
HDD1TBで34,980円+税
PS4proならソニーストアで2017年7月14日現在
始めまして。今はPS系で使うRGBケーブルの新品が入手できるようになっています。
http://www.3a-company.jp/products/index.php/3a-rgb21-ps1/
RGB21ピンとの変換ケーブル自体は海外製のケーブルを改造すれば簡単に作れるので
肝心のソニー製テレビ(現BRAVIA)にAVマルチを復活して欲しいのですが…
daikiさん、コメントありがとうございます。
レトロゲーム機に使用できるケーブル類がまだ入手できるというのはありがたいですね。
PlayStationファンの私は、AVマルチ端子のあるソニーのテレビが好きで、AVマルチ有りの程度の良いトリニトロンテレビを一台確保しています。
今後のBRAVIAにAVマルチ端子の搭載は見込が薄いかもしれませんが、かつての「プロフィールプロ」のように、テレビではなくチューナーレスの純粋なモニターという位置づけの製品がまた出ないかなぁと夢見ています。
お久しぶりです。Amazonを巡っていたら同人ハードとしてAVマルチケーブルを作っている方がいました。
これはとても助かりますね。
https://www.amazon.co.jp/dp/B073YRL28G/
daikiさん、情報有難う御座います!
純正のAVマルチケーブルは入手が困難となっておりますので、このような互換製品が入手可能であることは有り難いです。
私の自宅にも、まだAVマルチ入力のあるトリニトロン管のテレビが健在です。
ハイビジョンになる前のゲーム機は、ブラウン管での映りが自然と言いますか、良い意味で?粗さが目立たないので個人的には好きです。